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汗の量はコントロールできる?

皮膚圧反射」と言われる、脊髄レベルで起こる反射の一つを利用して汗の量を抑える方法があります。

そもそも、人の身体の約60%は水分からできています。
しかし、その体内の水分量も年齢とともに減ってしまい50%程度になるため、しわになったり乾燥肌になったりするのです。
多汗症の人でも高齢になると汗の量が減る場合があるのは、この現象が関係しているのかもしれません。

それならば、身体の中の水分を減らせば汗の量も減らすことができ、コントロールできるのではないかと考えがちです。
水分補給を控えることで一時的に汗をかかなくするのは可能ですが、それを継続的に行うことには無理があり、何よりからだによくありません。

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ただし、一時的に汗を抑える方法は存在します。
「皮膚圧反射」といわれる人間の身体がもともと持っている機能を利用します。
身体の一部分を圧迫すると、その部分の汗が蒸発しにくくなるので、汗の量が減ります。
ところが、身体全体の汗は一定量を保とうするので、他の部分でその分の汗をかきます。
これを利用して、一時的に部分的に汗をコントロールしようというものです。

具体的には、首や顔の汗を一時的に抑えたいときは、両方の胸の乳首の少し上あたりを押さえたりつねったりして刺激を与えます。
そうすることで首や顔の汗が一時的に減り、代わりにそれ以外の場所の汗が若干多くなります。

下半身の汗を抑えたい場合は腰の左右に刺激を与えます。
また、女性が着物を着る時に帯をきつく締めるのは、着崩れしないだけでなく化粧が汗で崩れないことにも一役買っているという説もあります。

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