多汗症の治療方法-超音波治療
多汗症の治療方法のひとつに、超音波を利用した超音波治療があります。
音は空気の振動によるものですが、周波数が低いと低音、高いと高音になり、人間が聞き取れないぐらいの非常に高い周波数を超音波といいます。
他の医療にもよく使われていて、内蔵の検査やおなかの赤ちゃんの検査に使われるエコー検査は、超音波を利用しています。
この超音波を利用して、神経や血管などを傷つけることなく、アクポリン汗腺やエクリン汗腺といわれる汗腺だけを破壊してしまう治療方法を超音波治療といいます。
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破壊によってアポクリン汗腺はほぼ完全になくなってしまいますが、エクリン汗腺は再生します。
エクリン汗腺は体温の調整などで必要とされるためで、手術のときも若干残されることがあります。
実際の治療としては、超音波を発振する管を脇の下から入れ、神経や血管を傷つけないように注意しながら、汗を分泌する汗腺を破壊し吸引機で吸い取ります。
超音波を受けると汗腺類は組織が固いため破壊されますが、神経などは弾力があるので破壊されません。
体内に入れる管は直径2ミリ程度なので、入れるための穴も小さくてすみ、身体への負担が少ない分、手術後の回復も速やかです。
しかし、汗腺の全て取り除ける訳ではありませんので、再発も考えられます。
手術によってやけどをが起こしてしまうこともあるので、治療にあたっては医師と充分に相談して下さい。
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